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峻
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けは
ふりがな文庫
“
峻
(
けは
)” の例文
佐渡には金北山といふ山がある筈なのにどうしたものかこんな山へ來てこれ程大きな
峻
(
けは
)
しい山はまだ見たことが無いといつて驚いて居る男である。
炭焼のむすめ
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
針木嶺、白馬嶽、焼嶽、鎗が嶽、または
乗鞍嶽
(
のりくらがたけ
)
、蝶が嶽、其他多くの山獄の
峻
(
けは
)
しく
競
(
きそ
)
ひ立つのは其処だ。梓川、大白川なぞの源を発するのは其処だ。雷鳥の寂しく飛びかふといふのは其処だ。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「そりや、
分
(
わか
)
つてゐます」と
弟
(
おとうと
)
は
峻
(
けは
)
しい
物
(
もの
)
の
云
(
い
)
ひ
方
(
かた
)
をした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
林
(
はやし
)
の
外
(
はづ
)
れから
田圃
(
たんぼ
)
へおりる
處
(
ところ
)
は
僅
(
わづ
)
かに五六
間
(
けん
)
であるが、
勾配
(
こうばい
)
の
峻
(
けは
)
しい
坂
(
さか
)
でそれが
雨
(
あめ
)
のある
度
(
たび
)
にそこらの
水
(
みづ
)
を
聚
(
あつ
)
めて
田圃
(
たんぼ
)
へ
落
(
おと
)
す
口
(
くち
)
に
成
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
るので
自然
(
しぜん
)
に
土
(
つち
)
が
抉
(
ゑぐ
)
られて
深
(
ふか
)
い
窪
(
くぼみ
)
が
形
(
かたちづく
)
られて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
峻
漢検準1級
部首:⼭
10画
“峻”を含む語句
峻烈
峻嶺
峻岳
峻厳
嶮峻
峻拒
峻嶮
峻峰
急峻
峻坂
峻峭
峻刻
鋭峻
峻酷
険峻
峻別
崇峻
峻辣
峻嚴
高峻
...