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尽瘁
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じんすい
ふりがな文庫
“
尽瘁
(
じんすい
)” の例文
小石川
(
こいしかわ
)
竹早町
(
たけはやちょう
)
なる
同人社
(
どうにんしゃ
)
の講師として
頗
(
すこぶ
)
る
尽瘁
(
じんすい
)
する所ありしに、不幸にして校主
敬宇
(
けいう
)
先生の
遠逝
(
えんせい
)
に
遭
(
あ
)
い閉校の
止
(
や
)
むなき有様となりたるなり。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
徳川の
存
(
そん
)
する限りは一日にてもその
事
(
つか
)
うるところに忠ならんことを
勉
(
つと
)
め、
鞠躬
(
きっきゅう
)
尽瘁
(
じんすい
)
、
終
(
つい
)
に身を以てこれに
殉
(
じゅん
)
じたるものなり。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
自身の
尽瘁
(
じんすい
)
と価値の上にゲラゲラ笑いのつばをとびちらしているとしたら、それは忍びがたい光景ではないだろうか。
政治と作家の現実
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
その先代のビーチャム・ビルという人は、薬で儲けた巨万の富を投げ出して、英国楽壇のために
尽瘁
(
じんすい
)
した人である。
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
兄としては高松のすべてをあげて水戸家に
尽瘁
(
じんすい
)
したいであろうに、自分は枝藩二家と共に、かえって内政関渉の役目にさえついている。すべてが逆だった。
新潮記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
ああはたして仁なりや、しかも一人の
渠
(
かれ
)
が残忍
苛酷
(
かこく
)
にして、
恕
(
じょ
)
すべき老車夫を懲罰し、
憐
(
あわれ
)
むべき母と子を厳責したりし
尽瘁
(
じんすい
)
を、
讃歎
(
さんたん
)
するもの無きはいかん。
夜行巡査
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
病後の身を
以
(
も
)
てこれに当らんはいと
苦
(
くるし
)
かりけるを、
尽瘁
(
じんすい
)
して万端を処理しつつ、ひたすら直道の帰京を待てり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
何故なれば女子が新しき時代の教育者たる時は彼等は最大なる社会的職務のために
尽瘁
(
じんすい
)
してゐるからである。
恋愛と道徳
(新字旧仮名)
/
エレン・ケイ
(著)
それから助手というのは一人は山本広、一人は
卯山飛達
(
うやまとびたつ
)
といって、ともに博士の手足となって数年来この事業のために
尽瘁
(
じんすい
)
しているという、至極忠実なる人々だ。
月世界跋渉記
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
ある者は茶器の世界に
耽溺
(
たんでき
)
する。ある者は欧風の讃美に
尽瘁
(
じんすい
)
する。ある者は科学的工夫に傾倒する。ある者は技巧をこれ美とし、ある者は
刺戟
(
しげき
)
をこれ表現とする。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
怪賊黄金仮面の逮捕に
尽瘁
(
じんすい
)
していた関係上、賊の恨みを受け、恐ろしい脅迫状を送られたこともあるが、最近は賊の目に見えぬ攻撃が烈しくなったので、同氏は用心深く
黄金仮面
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
身をささげて
尽瘁
(
じんすい
)
し、みずから自分の身を
疲憊
(
ひはい
)
さし、四方から自分自身を焼きつくし、樹脂の
炬火
(
たいまつ
)
のようにしばらくのうちに燃えつくしているが、彼の友もその一人だった。
ジャン・クリストフ:09 第七巻 家の中
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
義に厚く情に
脆
(
もろ
)
い。坂東武者の典型でもあろうよ。ただ不幸にして
順逆
(
じゅんぎゃく
)
の道を誤り、今こそ朝家に弓引いておるが、一旦の恩に志を
翻
(
ひるが
)
えし、皇家無二の忠臣として、
尽瘁
(
じんすい
)
せぬとも限られぬ。
赤坂城の謀略
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
営々として育英事業に
尽瘁
(
じんすい
)
することここに三十有余年
村のひと騒ぎ
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
されどいまだ「ホーム」を
形造
(
かたちづく
)
るべき境遇ならねば、父母
兄弟
(
けいてい
)
にその意志を語りて、他日の参考に供し、自分らはひたすら国家のために
尽瘁
(
じんすい
)
せん事を誓いおりしに
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
日本の勤労的な生活にある婦人層の広汎な政治的成長のために
尽瘁
(
じんすい
)
しつづけた。
女性の歴史の七十四年
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
偶々
(
たまたま
)
案内に来られた朴衡鎮君が計らずもかつて柳の講義を聴き、その著書を愛読されているのを知って、その奇遇に驚かされた。朴君はかつて大邱において農村の副業に
尽瘁
(
じんすい
)
したという。
全羅紀行
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
尽
常用漢字
中学
部首:⼫
6画
瘁
漢検1級
部首:⽧
13画
“尽”で始まる語句
尽
尽力
尽頭
尽日
尽未来際
尽未来
尽処
尽忠
尽悴
尽底