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小砂利
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こじやり
ふりがな文庫
“
小砂利
(
こじやり
)” の例文
八
方
(
ぱう
)
草
(
くさ
)
ばかりで、
遮
(
さへぎ
)
るものはないから、
自動車
(
じどうしや
)
は
波
(
なみ
)
を
立
(
た
)
てゝ
砂
(
すな
)
に
馳
(
は
)
しり、
小砂利
(
こじやり
)
は
面
(
おもて
)
を
打
(
う
)
つ
凄
(
すさま
)
じさで、
帽子
(
ぼうし
)
などは
被
(
かぶ
)
つて
居
(
を
)
られぬ。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
いつの
間
(
ま
)
に
掃除
(
さうぢ
)
をしたものか
朝露
(
あさつゆ
)
に
湿
(
しめ
)
つた
小砂利
(
こじやり
)
の上には、
投捨
(
なげす
)
てた
汚
(
きたな
)
い
紙片
(
かみきれ
)
もなく、朝早い
境内
(
けいだい
)
はいつもの
雑沓
(
ざつたふ
)
に引かへて
妙
(
めう
)
に広く
神々
(
かう/″\
)
しく
寂
(
しん
)
としてゐる。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
黒板塀を
繞
(
めぐ
)
らして、忍び返しを植ゑ連ねた門構へ、
小砂利
(
こじやり
)
を踏んで入ると、さすがに、玄關はありませんが、磨き拔かれた格子戸にも、並々ならぬ
贅
(
ぜい
)
が
偲
(
しの
)
ばれるのです。
銭形平次捕物控:232 青葉の寮
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
次ぎの
停車場
(
ステーシヨン
)
までは
稍
(
やゝ
)
遠かつた。
其處
(
そこ
)
に着くのを待ち
兼
(
か
)
ねて、小池はお光とゝもに、
小砂利
(
こじやり
)
を敷き詰めた長いプラツトフオームへ下りると、ざく/\と小砂利を踏みつゝ
車掌
(
しやしやう
)
に近附いて
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
うれひにのべられた
小砂利
(
こじやり
)
のうへを
藍色の蟇
(新字旧仮名)
/
大手拓次
(著)
▼ もっと見る
嬉
(
うれ
)
しく走りつきて石をあはせ、ひたと
打
(
うち
)
ひしぎて
蹴飛
(
けと
)
ばしたる、石は
躑躅
(
つつじ
)
のなかをくぐりて
小砂利
(
こじやり
)
をさそひ、ばらばらと谷深くおちゆく音しき。
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
門辺
(
かどべ
)
にありたる多くの
児
(
こ
)
ども我が姿を見ると、
一斉
(
いつせい
)
に、アレさらはれものの、
気狂
(
きちがい
)
の、狐つきを見よやといふいふ、
砂利
(
じやり
)
、
小砂利
(
こじやり
)
をつかみて投げつくるは
不断
(
ふだん
)
親しかりし
朋達
(
ともだち
)
なり。
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
砂
常用漢字
小6
部首:⽯
9画
利
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
“小砂利”で始まる語句
小砂利共
小砂利道