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小夜嵐
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さよあらし
ふりがな文庫
“
小夜嵐
(
さよあらし
)” の例文
見よや、一座の山の上に、火焔を浴びた城一つ、落城と見えて女子供の泣き叫ぶ声の物凄く、その間も吹きつのる
小夜嵐
(
さよあらし
)
。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
今しがたまで見えた隣家の
前栽
(
せんざい
)
も、
蒼然
(
そうぜん
)
たる夜色に
偸
(
ぬす
)
まれて、そよ吹く
小夜嵐
(
さよあらし
)
に立樹の
所在
(
ありか
)
を知るほどの
闇
(
くら
)
さ。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
ただときどき家を鳴らして渡る
小夜嵐
(
さよあらし
)
が、遠くの
潮騒
(
しおざい
)
のように余韻を引いて過ぎるばかり。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
火鉢
(
ひばち
)
の
火
(
ひ
)
は
黒
(
くろ
)
く
成
(
な
)
りて
灰
(
はい
)
の
外
(
そと
)
に
轉々
(
ころ/\
)
と
凄
(
すさ
)
まじく、まだ
如月
(
きさらぎ
)
の
小夜嵐
(
さよあらし
)
引
(
ひき
)
まどの
明放
(
あけばな
)
しより
入
(
い
)
りて
身
(
み
)
に
染
(
し
)
む
事
(
こと
)
も
堪
(
た
)
えがたし、いかなる
故
(
ゆゑ
)
とも
思
(
おも
)
はれぬに
洋燈
(
らんぷ
)
を
取出
(
とりいだ
)
してつく/″\と
思案
(
しあん
)
に
暮
(
く
)
るれば
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
小夜嵐
(
さよあらし
)
とぼそ落ちては堂の月
信徳
(
しんとく
)
芭蕉雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
轟
(
ど
)
ッ——と一わたり、
小夜嵐
(
さよあらし
)
が
屋棟
(
むね
)
を鳴らして過ぎる。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
嵐
常用漢字
中学
部首:⼭
12画
“小夜”で始まる語句
小夜
小夜着
小夜子
小夜衣
小夜曲
小夜鳴鳥
小夜鶯
小夜時雨
小夜衣草紙
小夜坊