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実方
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さねかた
ふりがな文庫
“
実方
(
さねかた
)” の例文
姫や
若
(
わか
)
の顔、
女房
(
にょうぼう
)
の
罵
(
ののし
)
る声、
京極
(
きょうごく
)
の
屋形
(
やかた
)
の庭の景色、
天竺
(
てんじく
)
の
早利即利兄弟
(
そうりそくりきょうだい
)
、
震旦
(
しんたん
)
の
一行阿闍梨
(
いちぎょうあじゃり
)
、本朝の
実方
(
さねかた
)
の
朝臣
(
あそん
)
、——とても一々数えてはいられぬ。
俊寛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
東国の
出羽
(
でわ
)
、
陸奥
(
むつ
)
もその伝で二つに分れたと聞いている、昔、
実方
(
さねかた
)
中将が、奥州へ流され、この国の名所、
阿古屋
(
あこや
)
の松を見ようと尋ね歩いたが見つからなかった。
現代語訳 平家物語:02 第二巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
笠島の
郡
(
こおり
)
に入ると、
実方
(
さねかた
)
中将の遺跡、道祖神の祠をたずねなければ、奥州路の手形が不渡りになる。
大菩薩峠:34 白雲の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
宮城野
(
みやぎの
)
の萩、末の
松山
(
まつやま
)
の松、
実方
(
さねかた
)
中将の墓に
生
(
お
)
うる片葉の
薄
(
すすき
)
、
野田
(
のだ
)
の
玉川
(
たまがわ
)
の
葭
(
よし
)
、
名取
(
なと
)
りの
蓼
(
たで
)
、この五種を軸としたもので、今では一年の産額十万円に達していると云う。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
しかも著述でも世に
遺
(
のこ
)
そうという人に、忠実なる旅行家が不幸にしてなかったのである。藤原
実方
(
さねかた
)
が歌枕を見て参れと奥州へやられた事実は非常に悲しむべき不幸と考えられた。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
実方
(
さねかた
)
の
長櫃
(
ながびつ
)
通る夏野かな 蕪村
俳句はかく解しかく味う
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
実方
(
さねかた
)
の
長櫃
(
ながびつ
)
通る夏野かな
俳人蕪村
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
業平
(
なりひら
)
の
朝臣
(
あそん
)
、
実方
(
さねかた
)
の朝臣、——皆大同小異ではないか? ああ云う都人もおれのように、
東
(
あずま
)
や
陸奥
(
みちのく
)
へ
下
(
くだ
)
った事は、思いのほか楽しい旅だったかも知れぬ。
俊寛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
実方
(
さねかた
)
の
長櫃
(
ながびつ
)
通る夏野かな
俳人蕪村
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
こうなっては凡夫も同じではないか? あの
実方
(
さねかた
)
の中将は、この神の前を通られる時、
下馬
(
げば
)
も
拝
(
はい
)
もされなかったばかりに、とうとう
蹴殺
(
けころ
)
されておしまいなすった。
俊寛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
実
常用漢字
小3
部首:⼧
8画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“実”で始まる語句
実
実家
実際
実体
実朝
実入
実否
実験
実世
実在