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宜
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よき
頼までは叶ふまじといへば吉兵衞は
夫は兎も角も
船頭任なれば
宜樣に
計ひ給へとて其議に決し
此所にて水差を
頼み江戸
廻りとぞ定めける
御馴染甲斐に
打寄る
冠詞の
前席から。ギッシリ詰る
大入は、誠に
僥倖当り
炭。俵の縁語に評さえ
宜を。例の若林先生が。火鉢にあらぬ
得意の速記に。
演舌るが儘を書取られしが。写るに速きは
消炭も。
聞より一度は
怒りけれ共佐野文右衞門は
有福の
暮しと言殊には人
柄も
宜若者なれば人を以て
掛合の上おもせを
宜ぞと竊に
目配すれば赤川大膳藤井左京
直と寄て次助佐助が後に
立寄突落せば
哀れや兩人は
數千
丈の
谷底に
眞逆樣に落入て
微塵に碎けて死失たりまた常樂院は五人の者を