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定業
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ぢやうごふ
ふりがな文庫
“
定業
(
ぢやうごふ
)” の例文
盡
(
つく
)
したれど
定業
(
ぢやうごふ
)
は
逃
(
のが
)
れ難く母は
空敷
(
むなしく
)
なりにけり兵助の
愁傷
(
しうしやう
)
大方ならず
然
(
され
)
ど
歎
(
なげき
)
て
甲斐
(
かひ
)
無事
(
なきこと
)
なれば泣々も野邊の送りより七々四十九日の
法
(
いと
)
なみもいと
懇
(
ねんご
)
ろに
弔
(
とふら
)
ひける。
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
篠懸
(
すゞかけ
)
の木よ、總大將が乘る
親船
(
おやぶね
)
の
帆檣
(
ほばしら
)
、遠い國の戀に向ふ
孕
(
はら
)
んだ帆——男の
篠懸
(
すゞかけ
)
は
種子
(
たね
)
を風に
播
(
ま
)
く
石弩
(
いしゆみ
)
の如く、
甲
(
よろひ
)
を通し腹を刺す——女の
篠懸
(
すゞかけ
)
は
始終
(
しじゆう
)
東をばかり氣にしてゐて
定業
(
ぢやうごふ
)
を
瞑想
(
めいさう
)
する
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
所詮天魔に
魅入
(
みい
)
られし我身の
定業
(
ぢやうごふ
)
と思へば、心を煩はすもの更になし。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
痛
(
いた
)
め
遂
(
つひ
)
に病氣となりてたうとう床に着きければ家内の心配
大方
(
おほかた
)
ならず醫者よ
藥
(
くすり
)
と
種々
(
しゆ/″\
)
に手を盡し
看護
(
みとり
)
に怠り無りしかども松右衞門は
定業
(
ぢやうごふ
)
にや四十二歳を一期となし
果敢
(
はか
)
なく此世を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
定業
(
ぢやうごふ
)
のわが行末もしらま弓
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
▼ もっと見る
送る家業故
機
(
をり
)
に
觸
(
ふれ
)
ては
定業
(
ぢやうごふ
)
にて病ひの爲に死す人を見てゐるさへも不便なるにまして
非業
(
ひごふ
)
の死を遂る有樣は
嘸々
(
さぞ/\
)
恐
(
おそ
)
ろしき事ならん
拙者
(
せつしや
)
のやうに氣の
弱
(
よわ
)
き者などは見たばかりでも氣を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“定業”の意味
《名詞》
定業(ていぎょう)
さだまった職業や業務。定職。
(出典:Wiktionary)
定
常用漢字
小3
部首:⼧
8画
業
常用漢字
小3
部首:⽊
13画
“定”で始まる語句
定
定紋
定命
定規
定宿
定法
定石
定連
定期市
定例