娘等むすめら)” の例文
りながら外面おもて窮乏きうばふよそほひ、嚢中なうちうかへつあたゝかなる連中れんぢうには、あたまからこの一藝いちげいえんじて、其家そこ女房にようばう娘等むすめらいろへんずるにあらざれば、けつしてむることなし。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
つていた娘等むすめら座敷ざしきはうかれたころ勝手口かつてぐち村落むら若者わかものが五六にんつた。彼等かれら婚姻こんいんには屹度きつときまつたためし饂飩うどんもらひにたのである。ひるあひだ用意よういされた饂飩うどん彼等かれらあたへられた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)