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大額
読み方 | 割合 |
おおがく | 75.0% |
おほびたひ | 25.0% |
半ば
朽ちかけた額堂の
欄間には、
琵琶を抱いた蝉丸の像や、
関寺小町の彩画や、八
景鳥瞰の
大額などが、
胡粉に
雨露の気をただよわせ、
埃と
蜘蛛の巣の
裡にかけられてあった。
その外家元門弟中より紅白
縮緬の天幕、
杵勝名取男女中より
縹色絹の後幕、勝久門下名取女
中より
中形縮緬の
大額、
親密連女名取より
茶緞子丸帯の
掛地、
木場贔屓中より白縮緬の水引が贈られた。
面の
長さは三
尺ばかり、
頤の
痩た
眉間尺の
大額、ぬつと
出て、
薄霧に
包まれた
不氣味なのは、よく
見ると、
軒に
打つた
秋祭の
提灯で、一
軒取込むのを
忘れたのであらう、
寂寞した
侍町に
唯一箇。