-
トップ
>
-
おおがく
半ば
朽ちかけた額堂の
欄間には、
琵琶を抱いた蝉丸の像や、
関寺小町の彩画や、八
景鳥瞰の
大額などが、
胡粉に
雨露の気をただよわせ、
埃と
蜘蛛の巣の
裡にかけられてあった。
その外家元門弟中より紅白
縮緬の天幕、
杵勝名取男女中より
縹色絹の後幕、勝久門下名取女
中より
中形縮緬の
大額、
親密連女名取より
茶緞子丸帯の
掛地、
木場贔屓中より白縮緬の水引が贈られた。
史館の
大額の下には、次のような
館則が、壁に貼ってあった。