同宿どうしゆく)” の例文
がけしたむぐらしげりて、星影ほしかげひるゆべくおどろ/\しければ、同宿どうしゆくひとたち渾名あだなしてりうヶ谷たにといふ。
逗子だより (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
申入るゝ者多かりしが今度このたび同宿どうしゆく杉戸屋すぎとやとみ右衞門が媒人なかうどにて關宿せきやどざい坂戸村さかとむらの名主是も分限ぶんげんの聞えある柏木庄左衞門かしはぎしやうざゑもんせがれ庄之助に配偶めあはせんとてすで約束やくそくとゝの双方さうはう結納ゆひなふ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それがございましたので、はじたゞ骨惜ほねをしみをしない、親切しんせつ同宿どうしゆくだとぞんじてゐました豐干ぶかんさんを、わたくしども大切たいせつにいたすやうになりました。するとふいとつてしまはれました。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)