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厳
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きびし
ふりがな文庫
“
厳
(
きびし
)” の例文
旧字:
嚴
一斉に彼の
面
(
おもて
)
を注視せし風早と蒲田との
眼
(
まなこ
)
は、更に相合うて
瞋
(
いか
)
れるを、再び
彼方
(
あなた
)
に差向けて、いとど
厳
(
きびし
)
く
打目戍
(
うちまも
)
れり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
能登では、産婦のまだ七十五日を過ぎないものを、(あの姉さんは、まだ小屋の
中
(
うち
)
、)と言う
習慣
(
ならわし
)
のあるくらい、黒島の
赤神
(
しゃくじん
)
は
赤神様
(
あかがみさま
)
と申して
荒神
(
あらがみ
)
で、
厳
(
きびし
)
く不浄を嫌わるる。
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それは或時宗右衛門が家庭のチランとして大いに安を虐待して、五百の
厳
(
きびし
)
い忠告を受け、涙を流して罪を謝したことがあって、それから
後
(
のち
)
は五百の前に
項
(
うなじ
)
を屈したのである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
狂ひ出でんずる息を
厳
(
きびし
)
く閉ぢて、
燃
(
もゆ
)
るばかりに
瞋
(
いか
)
れる
眼
(
まなこ
)
は放たず名刺を見入りたりしが、さしも内なる千万無量の思を
裹
(
つつ
)
める一点の涙は不覚に
滾
(
まろ
)
び
出
(
い
)
でぬ。こは怪しと思ひつつも婆は
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
私
(
わし
)
は
師匠
(
ししやう
)
が
厳
(
きびし
)
かつたし、
経
(
きやう
)
を
読
(
よ
)
む
身体
(
からだ
)
ぢや、
肌
(
はだ
)
さへ
脱
(
ぬ
)
いだことはついぞ
覚
(
おぼ
)
えぬ。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
「実際、
厳
(
きびし
)
いな。」
朱日記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“厳(厳(姓))”の解説
厳(げん)は、漢姓の一つ。
(出典:Wikipedia)
厳
常用漢字
小6
部首:⼚
17画
“厳”を含む語句
荘厳
森厳
厳格
厳粛
厳重
厳寒
厳乎
端厳微妙
威厳
厳然
端厳
壮厳
厳冬
荘厳弥撒
峻厳
手厳
華厳経
崇厳
厳丈
宗厳
...