トップ
>
千里
>
ちさと
ふりがな文庫
“
千里
(
ちさと
)” の例文
音人は、清和帝に仕え、従三位
左衛門督
(
さえもんのすけ
)
をかね、検非違使の別当まで勤めた人であり、その弟の
千里
(
ちさと
)
は、歌人としても、有名であった。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かつこの歌の姿、見ゆる限りは桜なりけりなどいへるも極めて
拙
(
つたな
)
く
野卑
(
やひ
)
なり、前の
千里
(
ちさと
)
の歌は理窟こそ
悪
(
あし
)
けれ姿は
遥
(
はるか
)
に立ちまさりをり候。
歌よみに与ふる書
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
生きて
千里
(
ちさと
)
を隔つるものも、死しては必ず相逢ふ。死は惠深きものにて、我に我が愛するところのものを與ふ。姫。われは遠からず尼寺に歸らんとす。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「お、お、
千里
(
ちさと
)
。ええも、お前は。」と姉上ののたまふに、
縋
(
すが
)
りつかまくみかへりたる、わが顔を見たまひしが
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
千里
(
ちさと
)
のほかまでと思ひやるに添ひても行かれぬものなれば唯うらやましうて、これを
仮
(
かり
)
に鏡となしたらば人のかげも
映
(
うつ
)
るべしやなど
果敢
(
はか
)
なき事さへ思ひ出でらる。
月の夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
せんせ、
千里
(
ちさと
)
がお世話になりまして。それ聞いたときわたし、うれしいてうれしいて。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
此の日や
天
(
そら
)
晴れて、
六四
千里
(
ちさと
)
に雲のたちゐもなく、
六五
草枕旅ゆく人の
群
(
むれ
)
々かたりゆくは、けふは
誰某
(
たれがし
)
がよき
京入
(
みやこいり
)
なる。此の
度
(
たび
)
の
商物
(
あきもの
)
によき
六六
徳とるべき
六七
祥
(
さが
)
になん、とて過ぐ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
長男
千尋
(
ちひろ
)
君は九州帝大法学部ご卒業後、福岡県県庁に奉職中、長女
千登世
(
ちとせ
)
さんは、神戸青木商会の大番頭……モトイ……営業部長
久野信次郎
(
ひさのしんじらう
)
君に
嫁
(
か
)
して、既に一男一女を挙げられ……次男
千里
(
ちさと
)
君は
双面神
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
「立つづく雲を
千里
(
ちさと
)
のけぶりにてにぎはふ民のかまど山かな。」
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
山のかぜ花に吹くなりひと
羽
(
はね
)
に
千里
(
ちさと
)
おほはん
大鳥
(
おほとり
)
もがも
礼厳法師歌集
(新字旧仮名)
/
与謝野礼厳
(著)
千里
(
ちさと
)
の
外
(
ほか
)
もほがらにて
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
千里
(
ちさと
)
の
潮
(
しほ
)
の
楽
(
がく
)
の
音
(
ね
)
と
全都覚醒賦
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
かつこの歌の姿、「見ゆる限りは桜なりけり」などいえるも極めて
拙
(
つたな
)
く
野卑
(
やひ
)
なり、前の
千里
(
ちさと
)
の歌は理屈こそ
悪
(
あし
)
けれ姿は
遥
(
はるか
)
に立ちまさり居候。
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
千里
(
ちさと
)
のほかまでと思ひやるに、添ひても
行
(
ゆか
)
れぬ物なれば
唯
(
ただ
)
うらやましうて、これを仮に鏡となしたらば、人のかげも映るべしやなど、
果敢
(
はか
)
なき事さへ思ひ出でらる。
あきあはせ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“千里”の意味
《名詞》
1000里。また、千里ほどの非常に離れた距離。
(出典:Wiktionary)
千
常用漢字
小1
部首:⼗
3画
里
常用漢字
小2
部首:⾥
7画
“千里”で始まる語句
千里眼
千里丸
千里万里
千里一跳虎之助