トップ
>
割目
>
われめ
ふりがな文庫
“
割目
(
われめ
)” の例文
空気中での長い稲妻形の火花の写真を千枚以上も撮って、その空間における屈曲の角度の統計的研究は、「空気の
割目
(
われめ
)
」の説となったりした。
指導者としての寺田先生
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
にんじんは、爪で地べたをこすり、汚れた水に、こっちへ流れてこいという合図をし、深い石の
割目
(
われめ
)
を教えてやる。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
その石の
割目
(
われめ
)
には、色々のものが挟まっておるが、あるものはピンと
突立
(
つった
)
ち、あるものはまだ動いている。
不周山
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
枕元に
一間
(
いっけん
)
の出窓がある。その雨戸の
割目
(
われめ
)
から日の光が
磨硝子
(
すりガラス
)
の障子に
幾筋
(
いくすじ
)
も細く糸のようにさし込んでいる。兼太郎は雨だれの
響
(
ひびき
)
は雨が降っているのではない。
雪解
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
大きな
割目
(
われめ
)
が端から端まで出来たりしたら、その勇士はどんなに面目ない気がするでしょう!
ワンダ・ブック――少年・少女のために――
(新字新仮名)
/
ナサニエル・ホーソーン
(著)
▼ もっと見る
夏草の茂った中に、高さはただ草を
抽
(
ぬ
)
いて二三尺ばかりだけれども、広さおよそ畳を数えて十五畳はあろう、深い
割目
(
われめ
)
が地の下に
徹
(
とお
)
って、もう一つ八畳ばかりなのと二枚ある。
瓜の涙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
こちらの急斜面には足場になるようないかなる
割目
(
われめ
)
も
凸起
(
ボッシュ
)
もないからである。以前
山案内人
(
ガイド
)
の経験をもつ山口が先頭に立った。われわれの胴中をロープで結びあわして導いていった。
地底獣国
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
あれ、柱の
割目
(
われめ
)
にも
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
ひそかに
思
(
おも
)
ふ。
湖
(
みづうみ
)
の
全景
(
ぜんけい
)
は、
月宮
(
げつきう
)
よりして、
幹
(
みき
)
紫
(
むらさき
)
に
葉
(
は
)
の
碧
(
みどり
)
なる、
玉
(
たま
)
の
枝
(
えだ
)
より、
金色
(
こんじき
)
の
斧
(
をの
)
で
伐
(
き
)
つて
擲
(
なげう
)
つたる、
偉
(
おほい
)
なる
胡桃
(
くるみ
)
の
実
(
み
)
の、
割目
(
われめ
)
に
青
(
あを
)
い
露
(
つゆ
)
を
湛
(
たゝ
)
へたのであらう。まつたく
一寸
(
ちよつと
)
胡桃
(
くるみ
)
に
似
(
に
)
て
居
(
ゐ
)
る。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
割
常用漢字
小6
部首:⼑
12画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
“割”で始まる語句
割
割烹
割合
割拠
割籠
割箸
割符
割下水
割愛
割前