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剛力
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ごうりき
ふりがな文庫
“
剛力
(
ごうりき
)” の例文
と、追いまくした十二人の裏切り
武士
(
ぶし
)
、そのなかでも
剛力
(
ごうりき
)
をほこる
神保大吉
(
じんぼうだいきち
)
は、九
尺
(
しゃく
)
柄
(
え
)
の槍をしごいて、咲耶子のまえへ
馳
(
か
)
けまわった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いまひとり加藤
主税
(
ちから
)
というは
溝口
(
みぞぐち
)
派で、有名な道場荒し、江戸中に響いていた達者で
剛力
(
ごうりき
)
です。
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
通常
(
たゞ
)
じゃア
敵
(
かな
)
わない、
欺
(
だま
)
すに手なしだ、あゝいう
剛力
(
ごうりき
)
な奴は智慧の足りないもので、それに一体
彼奴
(
あいつ
)
は
侠客気
(
きょうかくぎ
)
が有ってのう、人を助けることが好きだ、手前何うかして
田圃伝
(
たんぼづた
)
いに行って
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
窓はほんの
光線取
(
あかりと
)
りにして、鉄の棒を
廻
(
めぐ
)
らし
如何
(
いか
)
なる
剛力
(
ごうりき
)
の者来ればとて、
破牢
(
はろう
)
など思いも寄らぬ
体
(
てい
)
、いと堅牢なり。水を乞うて、
手水
(
ちょうず
)
をつかえば、やがて
小
(
ち
)
さき窓より朝の物を差し入れられぬ。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
およそ一週日ばかりは、殆んど昼夜忙殺の有様なりし、さていよいよ最後の荷物を負いたる十数名の
剛力
(
ごうりき
)
、及び有志者と共に、強風を
冒
(
おか
)
して登るや、その
夜
(
よ
)
九時観測所に着し、まもなく夜半十二時
寒中滞岳記:(十月一日より十二月廿一日に至る八十二日間)
(新字新仮名)
/
野中至
(著)
▼ もっと見る
「近頃はあなたの
剛力
(
ごうりき
)
が、
大分
(
だいぶ
)
評判
(
ひょうばん
)
のようじゃありませんか。」
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
こぼるる
鬢
(
びん
)
の黒き
剛力
(
ごうりき
)
芭蕉
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
ひどい
剛力
(
ごうりき
)
だった。
空中漂流一週間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
(九)弱い
剛力
(
ごうりき
)
本州横断 癇癪徒歩旅行
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
そのおそろしい
剛力
(
ごうりき
)
に、空井戸の車はわれて、すさまじく飛び、ふとい
棕梠縄
(
しゅろなわ
)
は
大蛇
(
おろち
)
のごとく
蜿
(
うね
)
って血へどを
吐
(
は
)
いた影武者のからだにからみついた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と
神保大吉
(
じんぼうだいきち
)
は、あたりのほの
暗
(
ぐら
)
さに、それを
独楽
(
こま
)
ともなんともさとらずに、力まかせに手もとへひく! と一方の独楽の
紐
(
ひも
)
も、負けずおとらず
剛力
(
ごうりき
)
をかけて引ッ張った。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
剛
常用漢字
中学
部首:⼑
10画
力
常用漢字
小1
部首:⼒
2画
“剛”で始まる語句
剛
剛毅
剛愎
剛情
剛腹
剛気
剛子
剛直
剛毛
剛勇