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前額
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ぜんがく
ふりがな文庫
“
前額
(
ぜんがく
)” の例文
「……
前額
(
ぜんがく
)
の中央に弾痕のある点ピストルの落ちていた位置
等
(
など
)
を
以
(
もっ
)
て見るも自殺とは考えられぬ、
其筋
(
そのすじ
)
では他殺の見込みを以て、已に犯人捜索に着手した」
灰神楽
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
エルマン氏は、禿げ上つた
前額
(
ぜんがく
)
に
滲
(
し
)
み出る汗を無雑作に
手帛
(
ハンカチ
)
で拭きとりながら、ぶつきらぼうに答へた。
茶話:10 昭和三(一九二八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
もう一度、その婦人と、ひどい争いをした。婦人は、またピストルを撃った。そして今度は、彼の
前額
(
ぜんがく
)
を僅かに傷つけた。すると、とたんに、彼の記憶が戻った。
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
『
無論
(
むろん
)
偶然
(
ぐうぜん
)
の
符合
(
ふがふ
)
ではありますまい。』と
私
(
わたくし
)
は
感嘆
(
かんたん
)
の
叫
(
さけび
)
を
禁
(
きん
)
じ
得
(
え
)
なかつた。
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
は
前額
(
ぜんがく
)
を
撫
(
な
)
でゝ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
和尚はすこし首を
屈
(
かが
)
めて夫人の唇を己の
頬
(
ほお
)
に受けようとした。と、李張の手にした矢が飛んでその
前額
(
ぜんがく
)
から
後脳
(
こうのう
)
にかけて
貫
(
つらぬ
)
いた。夫人の倒れた上に血に
染
(
そ
)
んだ
和尚
(
おしょう
)
の体が重なった。
悪僧
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
はるかの木工場から
咽
(
むせ
)
んで来る
旋回円鋸機
(
せんかいえんきょき
)
の悲鳴は、首筋から耳の付け根を伝わって、頭髪の一本一本
毎
(
ごと
)
に
沁
(
し
)
み込んで震える。あの音も数本の指と、腕と、人の若者の
前額
(
ぜんがく
)
を斬り割いた。
怪夢
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
とその
従兄
(
いとこ
)
の民謡詩人がツルリと
禿上
(
はげあが
)
ったその
前額
(
ぜんがく
)
を指で弾く。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
と、アンは、
前額
(
ぜんがく
)
のすこし左へよったところを指し
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“前額”の意味
《名詞》
前額(ぜんがく)
額のこと。
(出典:Wiktionary)
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
額
常用漢字
小5
部首:⾴
18画
“前”で始まる語句
前
前後
前途
前方
前垂
前刻
前様
前栽
前屈
前掛