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何百
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なんびやく
皮ばかりの
死骸は
森の
中の
暗い
処、おまけに
意地の
汚い
下司な
動物が
骨までしやぶらうと
何百といふ
数でのしかゝつて
居た
日には、
酢をぶちまけても
分る
気遣はあるまい。
然るに
全校の
人氣、
校長教員を
始め
何百の
生徒の
人氣は、
温順しい
志村に
傾いて
居る、
志村は
色の
白い
柔和な、
女にして
見たいやうな
少年、
自分は
美少年ではあつたが、
亂暴な
傲慢な
蛙の
声がます/\
高くなる、これはまた
仰山な、
何百、
何うして
幾千と
居て
鳴いてるので、
幾千の
蛙が
一ツ
一ツ
眼があつて、
口があつて、
足があつて、
身躰があつて、
水ン
中に
居て