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伐木
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ばつぼく
ふりがな文庫
“
伐木
(
ばつぼく
)” の例文
伐木
(
ばつぼく
)
丁々
(
ちょうちょう
)
山さらに幽なりで、再生したことがかえって真の悲劇という感じを深くしているようにわたしには思われるのです。
ハムレット
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
が、斧の音は、あの、
伐木
(
ばつぼく
)
丁々として、百里も遠く
幽
(
かすか
)
だのに、一枝、二枝、枝は、ざわざわと緑の水を浴びて落ちる。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
領内の
伐木
(
ばつぼく
)
の面積だけでも、年々多大の量を灰にするので、その支出の金額ばかりでなく、藩政上からも、信長は、その節約を心がけていたものだった。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし近間の山林は官林なので、民有林から
伐木
(
ばつぼく
)
して
薪
(
まき
)
を運ぶのに、
嶮岨
(
けんそ
)
な峰を牛の背でやった。
製煉
(
せいれん
)
された硫黄も汽車の便がある土地まで牛や馬が運んだ。
旧聞日本橋:08 木魚の顔
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
先年、
播
(
ばん
)
州神崎郡を巡回せしときに聞いた話がある。郡内のある村にて
稲荷
(
いなり
)
社の山林を
伐木
(
ばつぼく
)
した。
おばけの正体
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
▼ もっと見る
Offingen
(
オッフィンゲン
)
駅を過ぎたころ、そのあたり一面は落葉樹林で、また
伐木
(
ばつぼく
)
が盛にしてある。土手には菫が沢山咲いている。そこの小流の汀には菖蒲のような草がもう萌えている。
ドナウ源流行
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
なほ
伐木
(
ばつぼく
)
についで
用心
(
ようじん
)
しなければならないのは
恐
(
おそ
)
ろしい
山火事
(
やまかじ
)
です。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
林の奧ゆ、
伐木
(
ばつぼく
)
の
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
趙雲が励ましていると、もう続いてくる味方はない岩の山上から、
鬨
(
とき
)
の声が起り、あわやと、振り返っている間に、土砂、乱岩、
伐木
(
ばつぼく
)
などが、
雪崩
(
なだれ
)
の如く落ちてきた。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
唯
(
たゞ
)
山深
(
やまふか
)
く
木
(
き
)
を
樵
(
こ
)
る
賤
(
しづ
)
が、
兎
(
と
)
もすれば、
我
(
わ
)
が
伐木
(
ばつぼく
)
の
谺
(
こだま
)
にあらぬ、
怪
(
あや
)
しく、
床
(
ゆか
)
しく
且
(
か
)
つ
幽
(
かすか
)
に、ころりん、から/\、と
妙
(
たへ
)
なる
楽器
(
がくき
)
を
奏
(
かな
)
づるが
如
(
ごと
)
きを
聞
(
き
)
く——
其時
(
そのとき
)
は、
森
(
もり
)
の
枝
(
えだ
)
が
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一部には元からの林があり、一部は
伐木
(
ばつぼく
)
して馬場となっている。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
伐
常用漢字
中学
部首:⼈
6画
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
“伐木”で始まる語句
伐木坊
伐木口
伐木夫
伐木隊