代々だい/\)” の例文
卒中だといふから、それに不思議はないが、遺言ゆゐごんをする間もない急死で、代々だい/\楢井家に積んである筈の何千兩といふ金の行方がわからない。
すれば、當國このくに風習通ならはしどほりに、かほわざかくさいで、いっち晴衣はれぎせ、柩車ひつぎぐるませて、カピューレット代々だい/\ふる廟舍たまやおくられさッしゃらう。
加藤清正公かとうきよまさこう朝鮮征伐ちようせんせいばつにいらしたときわたくし先祖せんぞ道案内みちあんないをしたので、そのおれい清正公きよまさこう紋所もんどころをこうして身体からだへつけてくだすつて代々だい/\まあこうして宝物ほうもつにしてゐるやうなわけですよ
幕府は盛に能楽と謡曲とを奮興して、代々だい/\の世主厚く能楽の大夫を遇し、而して諸藩の君主も彼等を養ひて、武門の士のく謡曲をうたふこと能はざるは恥辱の如き隆運に向へり。
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
たまはり又忠八は足輕あしがる小頭こがしらとなりて兩家共代々だい/\岡山に繁昌はんじやうせしとぞまことに君君たる時はしん臣たりと云古語こゞの如く岡山侯賢君けんくんまします故に喜内不幸ふかうにしてぼくの爲にうたるゝと雖も其いもとまた勇婦ゆうふ有て仇をうち家を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
バル すれば、何事なにごと大事だいじござりませぬ、ひいさまは御安穩ごあんのんにカピューレット代々だい/\のお墓所はかどころにおやすみ、ちぬ靈魂みたま天使てんしがたと一しょにござります。