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久振
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ひさしぶ
ふりがな文庫
“
久振
(
ひさしぶ
)” の例文
しかも僕の見た人形芝居は
大抵
(
たいてい
)
小幡小平次
(
こばたこへいじ
)
とか
累
(
かさね
)
とかいふ怪談物だつた。僕は近頃大阪へ
行
(
ゆ
)
き、
久振
(
ひさしぶ
)
りに
文楽
(
ぶんらく
)
を見物した。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
今日は
久振
(
ひさしぶ
)
りで市街のある所へ出られる。三、四日山の中ばかり歩いていたので、人家のある所が懐しい。今日は益田川の岸を下って高山の町へ這入るのだ。
木曽御嶽の両面
(新字新仮名)
/
吉江喬松
(著)
私は、
久振
(
ひさしぶ
)
りに、飲み慣れない酒に酔ってしまって、それから以後のことを、よく
覚
(
おぼ
)
えていない。
今昔ばなし抱合兵団:――金博士シリーズ・4――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「ほんとにお
久振
(
ひさしぶ
)
りですねえ、お變りも御在ませんの、お一人ですか。」とそつと
四邊
(
あたり
)
を眺めた。
歓楽
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
燈
(
あかり
)
がつけられると思つてネ、
万
(
よろづ
)
やへボツ/\いつて
蝋燭
(
らふそく
)
一
挺
(
ちやう
)
買つてネ、
直
(
す
)
ぐ帰らうとすると
万
(
よろづ
)
やの
五郎兵衛
(
ゴロベイ
)
どんが、おとめさん
久振
(
ひさしぶ
)
りだ一服吸つていきなつて愛想するから
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
▼ もっと見る
久振
(
ひさしぶ
)
りで不二雄さんの傍へ来て、
唯
(
た
)
つた一日で帰るのはどうも
名残惜
(
なごりおし
)
いやうな、物足らないやうな心持が、おそらく継子さんの胸の奥に忍んでゐるのであらうと察しられます。
停車場の少女:――「近代異妖編」
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
散々
(
さんざん
)
馳走を受けて、その帰りに馬に乗らないかと
云
(
い
)
う。ソレは面白い、
久振
(
ひさしぶ
)
りだから乗ろうと
云
(
いっ
)
て、その馬を借りて
乗
(
のっ
)
て来た。艦長木村は江戸の
旗本
(
はたもと
)
だから、馬に乗ることは
上手
(
じょうず
)
だ。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
同時に又明治時代にめぐり合つた或懐しみに近いものを感じない
訣
(
わけ
)
には行かなかつた。そこへ下流から
漕
(
こ
)
いで来たのは
久振
(
ひさしぶ
)
りに見る
五大力
(
ごだいりき
)
である。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ヒョイと浦賀の海岸で島に
遇
(
あっ
)
て、イヤ誠にお
久振
(
ひさしぶ
)
り、時に何か日本に
変
(
かわっ
)
た事はないかと尋ねた所が、島安太郎が
顔色
(
かおいろ
)
を変えて、イヤあったとも/\大変な事が日本にあったと云うその時、私が
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
久振
(
ひさしぶ
)
りに見る彼の笑顔だった。
西湖の屍人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
僕は
本所界隈
(
ほんじよかいわい
)
のことをスケツチしろといふ社命を受け、同じ社のO君と一しよに
久振
(
ひさしぶ
)
りに本所へ出かけて行つた。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その時、私は新銭座に居ましたが、マア
久振
(
ひさしぶ
)
りで飲食を共にして、
何処
(
どこ
)
に居るかと聞けば、
白銀台町
(
しろかねだいまち
)
に
曹
(
そう
)
某
(
なにがし
)
と
云
(
い
)
う医者がある、その家は寺島の内君の里なので、その縁で曹の家に
潜
(
ひそ
)
んで居ると云う。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
久
常用漢字
小5
部首:⼃
3画
振
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
“久”で始まる語句
久
久米
久濶
久遠
久留米絣
久留米
久闊
久方
久離
久松