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三味線
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しやみせん
ふりがな文庫
“
三味線
(
しやみせん
)” の例文
長吉
(
ちやうきち
)
は
蘿月
(
らげつ
)
の
伯父
(
をぢ
)
さんの
云
(
い
)
つたやうに、あの
時分
(
じぶん
)
から
三味線
(
しやみせん
)
を
稽古
(
けいこ
)
したなら、
今頃
(
いまごろ
)
は
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
一人前
(
いちにんまへ
)
の芸人になつてゐたに違ひない。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
この
三味線
(
しやみせん
)
に合せて、小林君が
大津絵
(
おほつゑ
)
のかへ唄を歌つた。
何
(
なん
)
でも
文句
(
もんく
)
は
半切
(
はんせつ
)
に書いたのが内にしまつてあつて、それを見ながらでないと、理想的には歌へないのださうである。
京都日記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
寂しい
三味線
(
しやみせん
)
がちんちんと鳴り出すまで
北原白秋氏の肖像
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
次
(
つぎ
)
なるは
聾
(
ろう
)
しぬる清き
尼
(
あま
)
三味線
(
しやみせん
)
弾
(
ひ
)
ける。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
風の吹くよな
三味線
(
しやみせん
)
に
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
子供の時から
朝夕
(
あさゆふ
)
に母が
渡世
(
とせい
)
の
三味線
(
しやみせん
)
を
聴
(
き
)
くのが大好きで、習はずして自然に
絃
(
いと
)
の
調子
(
てうし
)
を覚え、町を
通
(
とほ
)
る
流行唄
(
はやりうた
)
なぞは一度
聴
(
き
)
けば
直
(
す
)
ぐに
記憶
(
きおく
)
する
位
(
くらゐ
)
であつた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
鹿島龍蔵
(
かしまりゆうざう
)
これも親子ほど年の違ふ実業家なり。少年西洋に在りし為、
三味線
(
しやみせん
)
や
御神燈
(
ごしんとう
)
を見ても
遊蕩
(
いうたう
)
を想はず、その代りに
艶
(
なまめ
)
きたるランプ・シエエドなどを見れば、忽ち遊蕩を
想
(
おも
)
ふよし。
田端人
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
すると午前ほどには
人通
(
ひとゞほ
)
りがないのに
先
(
ま
)
ず安心して、おそる/\
松葉屋
(
まつばや
)
の前を
通
(
とほ
)
つて見たが、
家
(
うち
)
の中は外から見ると非常に暗く、人の声
三味線
(
しやみせん
)
の音さへ
聞
(
きこ
)
えなかつた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
すると、体操は忘れたが、縄飛びなら覚えてゐると云ふ答へがあつた。ぢややつてお見せと云ひたかつたが、
三味線
(
しやみせん
)
の
音
(
ね
)
がし出したから見合せた。
尤
(
もつと
)
もさう云つても、恐らくやりはしなかつたらう。
京都日記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“三味線”の解説
三味線(しゃみせん)は、日本の有棹弦楽器。もっぱらいて演奏される撥弦楽器である。四角状の扁平な木製の胴の両面に猫や犬の革を張り、胴を貫通して伸びる棹に張られた弦を、通常、イチョウの葉の形をしたで弾き演奏する。
(出典:Wikipedia)
三
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
味
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
線
常用漢字
小2
部首:⽷
15画
“三味線”で始まる語句
三味線堀
三味線弾
三味線草
三味線箱
三味線包
三味線屋
三味線引
三味線彈
三味線棹
三味線糸