一統いつとう)” の例文
御年紀おんとし十五の若君わかぎみ御戒おんいましめことわりに、一統いつとう感歎かんたんひたひげ、たかしはぶきするものく、さしもの廣室ひろま蕭條せうでうたり。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
家族かぞく一統いつとう加持かぢ祈祷きたうよ、とあをくなつてさわいだが、わたしない其主人そのしゆじんたんすわつていさゝかもさわがない。
くさびら (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ほかことでもござりませんが、手前てまへ當年たうねんはじめての御奉公ごほうこうにござりますが、うけたまはりますれば、大殿樣おほとのさま御誕生ごたんじやうのお祝儀しうぎばん、お客樣きやくさま御立歸おたちかへりにりますると、手前てまへども一統いつとうにも
片しぐれ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
手前てまへども一統いつとうにも部屋へや御酒ごしゆくださりまするとか。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)