“よもや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夜靄78.6%
四方屋14.3%
豈然7.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、この東洋とうやう幻怪げんくわい港町みなとまちはしつとりした夜靄よもやなかにもらない。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
夜靄よもやは深くたれこめていた。二十余艘の兵船は、おのおの、ともづなから纜を一聯に長くつなぎ合い、徐々と北方へ向って、遡航そこうしていた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
洛内四十八ヵ所の篝屋かがりやの火も、つねより明々と辻を照らし、淡い夜靄よもやをこめたたつみの空には、羅生門のいらかが、夢のように浮いて見えた。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは乳色ちゝいろ夜靄よもやまち燈灯ともしびをほのぼのとさせるばかりにめた如何いかにも異郷いきやうあきらしいばんだつたが
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
呉用は、酒もほどほどに、さっそく旅支度にかかりだす。外は、ぬるい夜靄よもやの夜だし、陽気にはまず申し分もない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「京橋お弓町の雜穀屋、四方屋よもや徳右衞門樣の若旦那徳太郎さんが、御新造のお染さんを殺したといふ、飛んでもない疑ひを受けました、そんな馬鹿なことがあるわけは御座いません」
銭形平次捕物控:260 女臼 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
それに訊くと、四方屋よもやは萬といふ身上で、主人が情け深い上に、跡取娘のお秀は申分のないお孃さんで、殺されたお皆さへゐなければ、奉公人達もどんなに樂をするか判らないと言つた話、こゝでもお皆の評判は散々です。
四方屋よもやの離屋、そこには浪人寺本山平が寢泊りしてゐる筈。
両脚に負傷したことはこれで朧気おぼろげながら分ったが、さて合点の行かぬは、何故なぜ此儘にして置いたろう? 豈然よもやとは思うが、もしヒョッと味方敗北というのではあるまいか? と、まず