“よもや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夜靄70.6%
四方屋17.6%
豈夫5.9%
豈然5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とまれ、十年前ねんまへあきの一乳色ちゝいろ夜靄よもやめた上海シヤンハイのあの茶館ツアコハン窓際まどぎはいた麻雀牌マアジヤンパイこのましいおといまぼく胸底きようていなつかしい支那風しなふうおもさせずにはおかない。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
ガラッ八の叔母のれて来た客というのは、下谷したや車坂の呉服屋四方屋よもや次郎右衛門のところに二十年も奉公しているお谷という六十近い婆やさんで、よっぽどの大事があったらしく
打明うちあけて頼みなば假令たとへ日常ふだんかくきるに切れぬ親子の中豈夫よもや餘事よそごととは見過ごすまじ是も母への孝行なれば出來ぬ迄も一おう相談致すべしと心を決し母の機嫌を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
以て不行跡ふぎやうせきに及ぶ事言語にえたる不屆なり汝は浪人か併し住所は何方なるや豈夫よもや住所は有まじ無宿むしゆくであろうなと尋ねらるゝに藤五郎は越前守殿の心を悟らず否々いな/\拙者儀はかく砂利じやりの上に於て御吟味を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
両脚に負傷したことはこれで朧気おぼろげながら分ったが、さて合点の行かぬは、何故なぜ此儘にして置いたろう? 豈然よもやとは思うが、もしヒョッと味方敗北というのではあるまいか? と、まず