“やきうち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
焼打28.6%
焼撃14.3%
焼討14.3%
燒打14.3%
燒撃14.3%
燒討14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だんだんうかがってると、かずかぎりもないだいちゅうで、最大さいだい御危難ごきなんといえば、矢張やはり、あの相摸国さがみのくにでの焼打やきうちだったともうすことでございます。ひめはそのとき模様丈もようだけ割合わりあいにくわしく物語ものがたられました。——
……(焼撃やきうちをしたのも九十九折つづらおりの猿が所為しわざよ、道理こそ、柿の樹と栗の樹は焼かずに背戸へ残したわ。)……などと申す。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一〇七為朝ためともが勇猛、為義一〇八忠政ただまさ軍配たばかり一〇九贏目かついろを見つるに、西南の風に焼討やきうちせられ、一一〇白川の宮を出でしより、一一一如意によいみねけはしきに足を破られ
するうちに、其年の「慶應三年」の十二月二十五日に所謂薩州邸の燒打やきうちといふ事件が起つた。
兵馬倥偬の人 (旧字旧仮名) / 塚原渋柿園塚原蓼洲(著)
伴左衞 あいつ等は徒黨を組んで、攘夷の手始めに御殿山の異人館を燒撃やきうちするから、おれにも加勢しろといふのだ。
正雪の二代目 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
……對手あひて百日紅さるすべりだと燒討やきうちにもおよところやなぎだけに不平ふへいへぬが、口惜くちをしくないことはなかつた——それさへ、なんとなくゆかしいのに、あたりにしてはなりひろい、には石燈籠いしどうろうすわつたあたりへ
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)