“めぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
目星84.2%
目掘5.3%
目欲5.3%
眼星5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昔は様々の手仕事が藩から特別の保護を受けたでありましょうが、どういうものか目星めぼしいものは数多くは残されておりません。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
土地とちではそれを目掘めぼりというてる。與吉よきちにはいくどろになつてもどぜうれなかつた。仲間なかまおほきなはそれでも一ぴきぐらゐづつ與吉よきちざるにもれてるのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
子供等こどもらまばらな枯蘆かれあしほとりからおりて其處そこにも目掘めぼりをこゝろみる。おほきな子供こども大事だいじざるをそつともつておりる。ちひさな子供こどもほりへおりながらざるかたぶけてどぜうこぼすことがある。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
清潔好きれいずきかれには派手はで手拭てぬぐひ模樣もやう當時たうじほこりひとつであつた。かれはもう自分じぶんこゝろいぢめてやるやうな心持こゝろもち目欲めぼしいもの漸次だん/\質入しちいれした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
とうとう黒田藩の眼星めぼしい人物は、殆んど一人も居なくなってしまった。たまたま脱藩して生野いくのの銀山で旗を挙げた平野次郎ぐらいが目っけもの……という情ない状態に陥った。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)