“めぼし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
目星85.7%
眼星9.5%
女星4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十六日、前橋地方裁判所の嘱託を受けたる各地管轄の区裁判所判事は目星めぼしき村民の家宅に就きて証拠物件の捜索を遂げぬ。
鉱毒飛沫 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
これにはさすがのオースチン老師もすっかり胆をつぶしたが聡明無双の彼だけに早くも彼らが得体えたいの知れない東洋流の妖術を使って誘拐かどわかしたに違いないと、よいところへ眼星めぼしを付け
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
天に年わかき男星おぼし女星めぼしありて、相隔つる遠けれど恋路こいじは千万里も一里とて、このふたりいつしか深き愛の夢に入り、夜々の楽しき時を地に下りてけ、あるいは高峰たかみねの岩かど
(新字新仮名) / 国木田独歩(著)
女星めぼしは早くも詩人が庭より立ち上る煙を見つけ、今宵こよいはことのほか寒く、天のかわにも霜降りたれば、かの煙たつ庭にりて、たき火かきたてて語りてんというに、男星ほほえみつ
(新字新仮名) / 国木田独歩(著)