眼星めぼし)” の例文
前述の如く音曲のたしなみがあったと云うことゝ、その頃の撿挍けんぎょうとして有名な伊豆圓一と懇親な間柄であったことゝが、三成をして彼に眼星めぼしをつけさせた有力な理由だったのであろう。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
これにはさすがのオースチン老師もすっかり胆をつぶしたが聡明無双の彼だけに早くも彼らが得体えたいの知れない東洋流の妖術を使って誘拐かどわかしたに違いないと、よいところへ眼星めぼしを付け
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)