“てのひら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
93.4%
掌面2.5%
手掌2.1%
掌上0.8%
掌中0.4%
手平0.2%
掌手0.2%
掌裏0.2%
掌裡0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あれぢやたとへキモノを着てゐたところで襤褸ぼろつきれでてのひらの機械油をごしごし拭きつけた人なることは一目瞭然りょうぜんぢやないか。
三つの挿話 (新字旧仮名) / 神西清(著)
これに反して俺の方は、選手を抓み出す時から出来るだけソーッと抓んでてのひらに入れてソーッと下に置くのだから双方の元気に雲泥の相違がある。
父杉山茂丸を語る (新字新仮名) / 夢野久作(著)
成程うでぷしつよさうに出来てゐるが、その二十年といふもの、金なぞたんまり握つた事の無ささうな掌面てのひらだなと弟子は思つた。
ブライアンは仕方がなくポケツトからまた五十仙を出して、爺さんの掌面てのひらに載せてやつた。——だが、以前の演題はとうと思ひ出せなかつた。
ややしばらくすると、童はつひにむなしく水面に浮上つて来て、しきりに手掌てのひらで顔をでた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
兄は首にかけている箱から二匹の黒と青との蛇を取出して、手掌てのひらの上に乗せると、弟は一種の小さい笛を吹く。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
柵と桜樹の間には一条の浅い溝があつて、むすばばつて掌上てのひらたまともなるべき程澄みに澄んだ秋の水が、白い柵と紅い桜の葉の影とを浮べて流れて居る。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
と音作は地主の顔を眺める。地主の声は低くて、其返事が聞取れない位。やがて、白い手を出して籾をすくつて見た。一粒口の中へ入れて、掌上てのひらのをもながながら、
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
地主は掌中てのひらの籾をあけて、復た袖口を掻き合せた。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
なつしよくをもとむるのほか山蟻やまあり掌中てのひら擦着すりつけふゆ蔵蟄あなごもりにはこれをなめうゑしのぐ。
時には手平てのひらほどしかない広さに、一家族で生えているのを見ることもあれば、時には放牧場全体を真白にするくらい大きな社会をつくって、お互に元気をつけ合って、楽しく暮らしているのを見ることもある。
そう言って尾田に掌手てのひらに載せた義眼を示した。
いのちの初夜 (新字新仮名) / 北条民雄(著)
とて掌裏てのひらにて汗を拭いたり
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
で、其果それをまず第一に主人からしてちょいと右の手でつまんで何かとなごとを言いながら空中へ三度ばかりばらばらとき、そうして其果それの幾分を自分の掌裡てのひらに取って喰うのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)