“てのひら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
93.2%
掌面2.6%
手掌2.2%
掌上0.9%
手平0.2%
掌中0.2%
掌手0.2%
掌裏0.2%
掌裡0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
冷汗だわ、お前さん、かんかん炎天に照附けられるのと一所で、洋傘かさを持った手がすべるんですもの、てのひらから、
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お孝が、ふと無意識のうちに、一種の暗示を与えられたように、てのひららしながら片手の指をあごに隠した。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
豊和はそれを左の掌面てのひらで戴いたと思ふと、しかと右の掌面てのひらで押へつけた。そして嬉しまぎれに大きな声で言つた。
勝田氏の為に説明すると、挨拶といふのは、一寸顔を見て会釈をするとか、敷島しきしま一袋を掌面てのひらに載つけてやる事だ。
実に恥ずべきの生活を為したるも、却って健康なるを以て、日中は夫婦共に畑に出で鍬鎌を握る為めに、手掌てのひらは腫れ、腰は痛むも
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
およ手掌てのひらほどあらうといふ、ぞく牡丹ぼたんとなづくるゆきが、しと/\とはてしもあらず降出ふりだして
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
すると二葉亭は眼を細くして、「これこれ、たそんな意地汚いじきたなをする」と静かに膝へ抱取だきとって掌上てのひらへ菓子を取って喰わせながら
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
柵と櫻樹の間には一條の淺い溝があつて、すくはば凝つて掌上てのひらたまともなるべき程澄みに澄んだ秋の水が、白い柵と紅い櫻の葉の影とを浮べて流れて居る。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
時には手平てのひらほどしかない広さに、一家族で生えているのを見ることもあれば、時には放牧場全体を真白にするくらい大きな社会をつくって、お互に元気をつけ合って、楽しく暮らしているのを見ることもある。
地主は掌中てのひらの籾をあけて、復た袖口を掻き合せた。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そう言って尾田に掌手てのひらに載せた義眼を示した。
いのちの初夜 (新字新仮名) / 北条民雄(著)
とて掌裏てのひらにて汗を拭いたり
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
で、其果それをまず第一に主人からしてちょいと右の手でつまんで何かとなごとを言いながら空中へ三度ばかりばらばらとき、そうして其果それの幾分を自分の掌裡てのひらに取って喰うのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)