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掌上
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てのひら
ふりがな文庫
“
掌上
(
てのひら
)” の例文
柵と櫻樹の間には一條の淺い溝があつて、
掬
(
すく
)
はば凝つて
掌上
(
てのひら
)
に
晶
(
たま
)
ともなるべき程澄みに澄んだ秋の水が、白い柵と紅い櫻の葉の影とを浮べて流れて居る。
葬列
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「これこれ、
復
(
ま
)
たそんな
意地汚
(
いじきた
)
なをする」と静かに膝へ
抱取
(
だきと
)
って
掌上
(
てのひら
)
へ菓子を取って喰わせながら
二葉亭余談
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
軈
(
やが
)
て、白い手を出して籾を
抄
(
すく
)
つて見た。一粒口の中へ入れて、
掌上
(
てのひら
)
のをも
眺
(
なが
)
め
乍
(
なが
)
ら
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
柵と桜樹の間には一条の浅い溝があつて、
掬
(
むす
)
ばば
凝
(
こ
)
つて
掌上
(
てのひら
)
に
晶
(
たま
)
ともなるべき程澄みに澄んだ秋の水が、白い柵と紅い桜の葉の影とを浮べて流れて居る。
葬列
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
掌
常用漢字
中学
部首:⼿
12画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“掌”で始まる語句
掌
掌中
掌面
掌握
掌大
掌底
掌指
掌裡
掌刀
掌手