“ちんじゆふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鎮守府66.7%
鎭守府33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第一の衛門を入つて鎮守府ちんじゆふの内を通つて、大きな赤煉瓦あかれんぐわの倉庫の前や山のやうに積んである貯炭場の横やをぬけたり、ボート納庫のある海岸へ出たり
ある職工の手記 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
かくの如き才を草莱さうらいに埋めて置かないで、下総守になり鎮守府ちんじゆふ将軍になりして其父の後をがせ、朝廷の為に用を為させた方が、才に任じ能を挙ぐる所以ゆゑんの道である、それで或は将門をすゝむる者もあり
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
あゝ、のよろこびのなみだも、よる片敷かたしいておびかぬ留守るすそでかわきもあへず、飛報ひはう鎭守府ちんじゆふ病院びやうゐんより、一家いつけたましひしにた。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
さて、るものもりあへず福井ふくゐまち出發しゆつぱつした。これが鎭守府ちんじゆふ病院びやうゐんに、をつと見舞みま首途かどでであつた。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
てゝくにはしのびぬけれども、鎭守府ちんじゆふ旦那樣だんなさまが、呼吸いきのあるうち一目ひとめひたい、わたしこゝろさつしておくれ、とかういふこゝろく、たうげまへひかへてるし、ぢいや!
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)