“たうぐは”の漢字の書き方と例文
語句割合
唐鍬100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近頃ちかごろ唐鍬たうぐは使つけほねおれつからつて仕事しごとしまつちや一がふぐれえけてつちやあんだつちけが、それ今日けふはやくからてたんだつちきや
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そして納屋から唐鍬たうぐはを持ち出してぽくりぽくりと芝を起して杉苗を植ゑる穴を掘りはじめました。
虔十公園林 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
しかかれ重量ぢうりやうある唐鍬たうぐはかざして一くはごとにぶつりとつちをとつてはうしろへそつとげつゝすゝむ。かれその開墾かいこん仕事しごと上手じやうずきである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
みんなは、今年も野原を起して、畠をひろげてゐましたので、その朝も仕事に出ようとして農具をさがしますと、どこのうちにも山刀なた三本鍬さんぼんぐは唐鍬たうぐはも一つもありませんでした。
狼森と笊森、盗森 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
かれ毎日まいにちのやうにおつぎをつれて、唐鍬たうぐはおこしたつちかたまり萬能まんのうたゝいてはほぐして平坦たひらにならさせつゝあつたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
山刀なた三本鍬さんぼんぐは唐鍬たうぐはや、すべて山と野原の武器を堅くからだにしばりつけて、東のかどばつた燧石ひうちいしの山を越えて、のつしのつしと、この森にかこまれた小さな野原にやつて来ました。
狼森と笊森、盗森 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)