“そざう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
塑像66.7%
粗造33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう六十を越して、一粒種の孫の喜太郎を杖とも柱とも頼んでゐた、老主人又兵衞の顏は『悲しみの塑像そざう』を見るやうに凄慘でした。
銭形平次捕物控:050 碁敵 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
いきほひつて、わたし夢中むちう駈上かけあがつて、懷中電燈くわいちうでんとうあかりりて、戸袋とぶくろたなから、觀世音くわんぜおん塑像そざう一體いつたい懷中くわいちうし、つくゑしたを、壁土かべつちなかさぐつて、なきちゝつてくれた
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
このえのきしたはこのやうな、ちひさな、番小屋ばんごやてゝ、其処そこ母様おつかさん二人ふたりんでたので、はし粗造そざうな、宛然まるではせといつたやうなこしらかたくいうへいたわたしてたけ欄干らんかんにしたばかりのもので
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)