“そぞう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
塑像79.3%
粗糙10.3%
粗造6.9%
塑造3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お美代と大隅理学士とは、共に武夫少年の安否を気づかいながら、暫くは言葉もなく、その涼しい丘の上に塑像そぞうのようにじっと並んで坐っていた。
地球盗難 (新字新仮名) / 海野十三(著)
三年間の年月も、決して彼の性質の粗糙そぞうさを円滑にはしてくれなかった。彼の例の性急さが、彼の本来の持ち前の智的聡明さにもなく、粗忽なようであった。
それゆゑあまおほきくない地震ぢしんたとへばやうや器物きぶつ顛倒てんとう土壁つちかべそん粗造そぞう煉瓦れんが煙突えんとつ損傷そんしようするにとゞまる程度ていどおいても、石燈籠いしどうろう顛倒てんとうによつて兒童じどう壓死者あつししやすことがめづらしくない。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
塑造そぞう的物質になって、その通過する地床の傾斜に、少しでも変化があれば、氷雪はそれに応じて裂罅れっかを作ること、渓流の「渦巻き」が、いつ見ても一つところに
高山の雪 (新字新仮名) / 小島烏水(著)