粗糙そぞう)” の例文
呪詛じゅその価充分なる私の手記を読んでタイプライタアで打ち、同時に粗糙そぞうなるを流暢に、曖昧あいまいなるを平易にし
三年間の年月も、決して彼の性質の粗糙そぞうさを円滑にはしてくれなかった。彼の例の性急さが、彼の本来の持ち前の智的聡明さにもなく、粗忽なようであった。
右眼の上が暗赤色粗糙そぞう面を呈しているだけだったので、格別大したものと思いませんでしたが、解剖の結果頭蓋底がひどく割られていることが判明し、これは何か重い
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)