粗造そぞう)” の例文
此はまた思い切って小さな粗造そぞうな熊笹葺き、手際悪てぎわわるく張った壁の白樺赤樺あかかばの皮はっくりかえって居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
それゆゑあまおほきくない地震ぢしんたとへばやうや器物きぶつ顛倒てんとう土壁つちかべそん粗造そぞう煉瓦れんが煙突えんとつ損傷そんしようするにとゞまる程度ていどおいても、石燈籠いしどうろう顛倒てんとうによつて兒童じどう壓死者あつししやすことがめづらしくない。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)