“すりばち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
擂鉢47.9%
摺鉢47.9%
擂盆2.7%
雷盆1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
色はくすんだ赤黄色のもので、よいいろどりを与えます。この窯でかつて長方形の片口のような擂鉢すりばちを作りましたが、惜しいことに絶えました。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
私は本堂の立っている崖の上から摺鉢すりばちの底のようなこの上行寺の墓地全体をのぞき見る有様をば、其角の墓諸共もろともに忘れがたく思っている。
ひろさは直徑さしわたし三十ヤードぐらいふかさはわずか一じやうにもらぬほどだから、鐵檻車てつおりのくるま屋根やねのぼつたら、あるひあなそと飛出とびだこと出來できるやうだが、まへにもつたやう擂盆すりばちかたちをなしたあな四邊しへんじつ細微さいびなるすな
薬鑵やくわん土瓶どびん雷盆すりばちなどいづれの家にもなし、秋山の人家じんかすべてこれにおなじ。今日秋山に入りこゝにいたりて家を五ツ見しが、あはひえかりこむころなれば家にる男を見ず。
今朝けさ清水河原しみづかはら村にてもとめたる舞茸まひたけにこゝのいもなどとりそへて、案内が料理すとて雷盆すりばちをといへば、末の娘がたなのすみよりとりいだしたるを見れば、常にはつかはずと見ゆるすゝけたるなり。