“しぶちや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
澁茶76.9%
渋茶23.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こゑきくよすがもらざりければ、別亭はなれ澁茶しぶちやすゝりながらそれとなき物語ものがたり、この四隣あたりはいづれも閑靜かんせいにて、手廣てびろ園生そのふ浦山うらやましきものなり、此隣このとなりは誰樣たれさま御別莊ごべつさう
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
がけうへ觀音樣くわんのんさまには茶店ちやみせがありました。密柑みかんやたまご 、駄菓子だぐわしなんどをならべて、參詣者おまへりびと咽喉のど澁茶しぶちやしめさせてゐたそのおばあさんは、苦勞くらうしぬいてひとでした。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
其上そのうへ、もうがたるみ、すぢゆるんで、歩行あるくのにあきよろこばねばならぬ人家じんかちかづいたのも、たかがよくされてくちくさばあさんに渋茶しぶちや振舞ふるまはれるのがせきやまと、さとるのもいやになつたから
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)