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したゝり
語句 | 割合 |
滴 | 66.7% |
恩滴 | 16.7% |
涓滴 | 16.7% |
されど憂ひの
滴かく頬をくだる汝等は誰ぞや、汝等の身にかく
煌めくは何の罰ぞや 九七—九九
その
恩滴は野の
牧場をうるほし、小山はみな
歓びにかこまる。牧場は
皆羊の群を
衣、もろ/\の谷は
穀物におほはれたり。彼等は
皆よろこびてよばはりまた
謳ふ
勘次は
土間へ
筵を
敷いて
他の一
枚の
蒲團を
被つてくる/\と
身を
屈めた。
彼は
足を
伸ばした
儘上體を
擡げて一
度闇い
床の
上を
見た。ぴしや/\と
落ちる
涓滴が
暫く
彼の
耳の
底を
打つた。