トップ
>
滴
>
したゝり
ふりがな文庫
“
滴
(
したゝり
)” の例文
人間は丁度それだ、それぎりだ、結んで、落ちて、流れる
滴
(
したゝり
)
だ。而してその束の間に一の世界を創作して、それを
生
(
い
)
きてゆく
隙
(
ひま
)
をもつてゐる。
落葉
(旧字旧仮名)
/
レミ・ドゥ・グルモン
(著)
されど憂ひの
滴
(
したゝり
)
かく頬をくだる汝等は誰ぞや、汝等の身にかく
煌
(
きら
)
めくは何の罰ぞや 九七—九九
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
代助は
其香
(
そのにほひ
)
を
嗅
(
か
)
がうと思つて、
乱
(
みだ
)
れる
葉
(
は
)
の
中
(
なか
)
に鼻を
突
(
つ
)
つ込んだ。椽側の
滴
(
したゝり
)
は其儘にして置いた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
吾は聽く、夜の
靜寂
(
しづけき
)
に、
滴
(
したゝり
)
の落つるを
將
(
はた
)
、落つるを。
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
代助は返事も
為
(
し
)
ずに書斎へ引き返した。椽側に
垂
(
た
)
れた君子
蘭
(
らん
)
の
緑
(
みどり
)
の
滴
(
したゝり
)
がどろ/\になつて、
干上
(
ひあが
)
り
掛
(
かゝ
)
つてゐた。代助はわざと、書斎と
座敷
(
ざしき
)
の
仕切
(
しきり
)
を
立
(
た
)
て
切
(
き
)
つて、
一人
(
ひとり
)
室
(
へや
)
のうちへ
這入
(
はい
)
つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“滴”の意味
《名詞》
(しずく)空中や物の表面にある球状となった少量の液体。
(出典:Wiktionary)
滴
常用漢字
中学
部首:⽔
14画
“滴”を含む語句
点滴
一滴
雨滴
滴々
涓滴
水滴
滴水
墨汁一滴
余滴
點滴
滴点
滴垂
二滴
下滴
散滴
油滴
滴水和尚
滴血
滴雫
血一滴
...