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涓滴
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したゝり
ふりがな文庫
“
涓滴
(
したゝり
)” の例文
勘次
(
かんじ
)
は
土間
(
どま
)
へ
筵
(
むしろ
)
を
敷
(
し
)
いて
他
(
た
)
の一
枚
(
まい
)
の
蒲團
(
ふとん
)
を
被
(
かぶ
)
つてくる/\と
身
(
み
)
を
屈
(
かゞ
)
めた。
彼
(
かれ
)
は
足
(
あし
)
を
伸
(
の
)
ばした
儘
(
まゝ
)
上體
(
じやうたい
)
を
擡
(
もた
)
げて一
度
(
ど
)
闇
(
くら
)
い
床
(
ゆか
)
の
上
(
うへ
)
を
見
(
み
)
た。ぴしや/\と
落
(
お
)
ちる
涓滴
(
したゝり
)
が
暫
(
しばら
)
く
彼
(
かれ
)
の
耳
(
みゝ
)
の
底
(
そこ
)
を
打
(
う
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
涓
漢検1級
部首:⽔
10画
滴
常用漢字
中学
部首:⽔
14画
“涓”で始まる語句
涓々
涓水