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涓々
ふりがな文庫
“涓々”の読み方と例文
読み方
割合
けんけん
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けんけん
(逆引き)
一筋の谷川が
谿谷
(
たに
)
を貫いて
麓
(
ふもと
)
の方へ流れているが、その
涓々
(
けんけん
)
たる水音さえ蒼白いもののように思われる。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
磨き出したような十日月が
涓々
(
けんけん
)
と湖上に照り、風は
蘆荻
(
ろてき
)
を吹いて長葉を揺らめかす。四辺
𨵙
(
げき
)
として、聞えるものはオールの音のみ。陶は艇首に坐り、首を垂れて一言も言わぬ。俺も言わぬ。
湖畔
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
落葉松濃かに、黒狐、三毛狐其蔭に躍り、流水
涓々
(
けんけん
)
として処々に
駛
(
はし
)
り、玉蜀黍穫べく馬鈴薯植うべく、田園を開拓するものは賞与の典あり、而も遷徒の土人、新楽土を喜ばずして、帰心督促
それからそれ:書斎山岳文断片
(新字新仮名)
/
宇野浩二
(著)
涓々(けんけん)の例文をもっと
(3作品)
見る
涓
漢検1級
部首:⽔
10画
々
3画
“涓”で始まる語句
涓滴
涓水
“涓々”のふりがなが多い著者
宇野浩二
久生十蘭
国枝史郎