“さかがみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サカガミ
語句割合
坂上50.0%
逆髪50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ばれた坂上さかがみは、こゑくと、外套ぐわいたうえりから悚然ぞつとした。……たれ可厭いやな、何時いつおぼえのある可忌いまはしい調子てうしふのではない。
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ほそふえで、やがて木賃宿きちんやど行燈あんどうなかえるのであらうと、合點がつてんして、坂上さかがみやゝものひがおだやかにつたのである。
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ことば引向ひきむけられたやうに、三にんならんだ背後うしろひろつて、坂下さかしたから、うへまちへ、トづらりとると……坂上さかがみ今夜こんやはじめてみちとほるのではない。
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
古い伝えは延喜えんぎの昔に。あのや蝉丸せみまる逆髪さかがみ様が。何の因果か二人も揃うて。盲人めくらと狂女のあられぬ姿じゃ。父の御門みかどに棄てられ給い。花の都をあとはるばると。知らぬ憂目に逢坂おうさか山の。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)