“さかげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
逆毛88.9%
逆髪11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしは、尚もこの弟をいゝ鴨にして、合槌あいづちを打ってみたりかまをかけてみたり、少しは逆毛さかげに撫でゝみたりして、先生の家のことを喋らせるように仕向けます。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
この癖は非常に執拗で、だから「トントン」のいつも立っている窓の下の畳の一部は、トントンとやる度毎の足裏の摩擦でガサガサに逆毛さかげ立ち、薬研やげんのように穿ほじくれていた。
三狂人 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
其中でヘイ此一本が逆髪さかげです外の二本とは反対に向て居ます(荻)成る程(大)サア何うです大変な証拠でしょう(荻)何故—(大)何故だッて貴方
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
人間の頭へは決して鱗の逆に向た毛のはえる者では有りません、の様な事があってもはえた儘の毛に逆髪さかげは有ません、然るに此三本の内に一本逆毛さかげが有るとは何故でしょう即ち此一本は入毛いれげです
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)