“こよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小用54.8%
枯葉19.4%
顧雍8.1%
雇傭6.5%
小便3.2%
古謡1.6%
挙揚1.6%
狐庸1.6%
誇耀1.6%
雇庸1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
亭主はさぞ勝手で天窓あたまから夜具をすっぽりであろうと、心に可笑おかしく思いまする、小宮山は山気はだに染み渡り、小用こようしたくなりました。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かわきし者の叫ぶ声を聞け、風にもまるる枯葉こようの音を聞け。君なくしてなお事業と叫ぶわが声はこれなり。声かれ血なみだ涸れてしかして成し遂ぐるわが事業こそ見物みものなりしに。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
それに侍立する文武官の顔ぶれを見れば、左の列には張昭ちょうしょう顧雍こよう張紘ちょうこう歩隲ほしつ諸葛瑾しょかつきん虞翻ぐほん陳武ちんぶ丁奉ていほうなどの文官。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
況や製陶上の概念知識さえも有しないズブの素人に雇傭こようさるる工人、一美校生などの日給から仁清は生まれ出づるわけのものではないのである。
「馬の小便こようのごつある」
風琴と魚の町 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
梁塵秘抄りょうじんひしょうそのほかの、めずらしい古謡こようの写し本をあまた取らせ、一ぱしその道の通のこととて、さまざま物語りにかしていると、そこへ、例の老女が現れて
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
無仏性を道破したのは四祖大医であって、やがてこの無仏性の道は「黄梅に見聞けんもんし、趙州に流通るずうし、大潙に挙揚こよう
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
以前の襄老の子、黒要との場合を考えると、巫臣は、既に成人した息子達にも猜疑の眼を向けずにはいられない。一子狐庸こようを久しく呉国に留まらせたのも、一つには斯うした顧慮からである。
妖氛録 (新字新仮名) / 中島敦(著)
廷珸は杭州に逃げたところ、当時潞王ろおうが杭州にぐうしておられた。廷珸は潞王の承奉兪啓雲しょうほうゆけいうんという者に遇って、贋鼎を出して示して、これが唐氏旧蔵の大名物と誇耀こようした。
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
こう云う次第だったから、一学期の雇庸こよう期間がすぎて、再び毛利もうり先生の姿を見る事が出来なくなってしまった時も、自分たちは喜びこそすれ、決して惜しいなどとは思わなかった。
毛利先生 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)