顧雍こよう)” の例文
この輔弼ほひつに加えて、さらに、丞相顧雍こよう、上将軍陸遜りくそんをつけて共に太子を守らせ、武昌城において、孫権はまた、建業に還った。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それに侍立する文武官の顔ぶれを見れば、左の列には張昭ちょうしょう顧雍こよう張紘ちょうこう歩隲ほしつ諸葛瑾しょかつきん虞翻ぐほん陳武ちんぶ丁奉ていほうなどの文官。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
結局、張昭や顧雍こようなどの意見も、みなそれに傾いたので、孫権もついに肚をきめて、伊籍からの交渉を全部容認し、ふたたび魯粛ろしゅくを荊州接収のため現地へ派遣した。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると、同日のひる過ぎ、またもや、張昭ちょうしょう顧雍こよう張紘ちょうこう歩隲ほしつなどの非戦派が、打ち揃ってここへ訪れ
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
孫権がいそいそ浮かれ気味の容子を見て、さっきからにがりきっていた顧雍こようがついにこう云った。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いや顧雍こよう。それは気が小さいことばだぞ。むかし漢の高祖は項羽こううから封を受けたこともあったが、後には漢中の王になられたではないか。みな時世ときよ時節じせつと申すものだ」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして張昭、顧雍こようなどの重臣連も、苦笑をたたえて、こもごも反対した。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
張昭のあとについて、顧雍こようも諫めた。ほかの諸大将も極言した。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
顧雍こようが答えていう。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)