狐庸こよう)” の例文
以前の襄老の子、黒要との場合を考えると、巫臣は、既に成人した息子達にも猜疑の眼を向けずにはいられない。一子狐庸こようを久しく呉国に留まらせたのも、一つには斯うした顧慮からである。
妖氛録 (新字新仮名) / 中島敦(著)