“こうしつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
後室66.7%
膠質12.5%
公室8.3%
皇室4.2%
闔室4.2%
鮫室4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中がらすの障子のうちには今様いまやう按察あぜち後室こうしつ珠数じゆずをつまぐつて、かぶりの若紫わかむらさき立出たちいづるやと思はるる、その一トかまへが大黒屋の寮なり。
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
膠質こうしつ化学の方面からの理論的興味は別としても実用方面からの研究もかなり多岐にわたって進んではいるがまだ分らないことだらけである。
喫煙四十年 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
管仲くわんちうとみ公室こうしつ(三二)し、(三三)反坫はんてんあり。(三四)齊人せいひともつおごるとさず。管仲くわんちうしゆつす。(三五)齊國せいこく其政そのまつりごとしたがつて、つね諸矦しよこうつよかりき。のち餘年よねんにして晏子あんしあり。
皇室こうしつ御陵ごりようはなはちひさなものになつてしまつたのです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
しかるに奸臣かんしん斉泰せいたい黄子澄こうしちょう、禍心を包蔵し、しゅくはくけいべんの五弟、数年ならずして、並びに削奪さくだつせられぬ、はくもっともあわれむべし、闔室こうしつみずからく、聖仁かみに在り、なんなんこれに忍ばん。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
氏郷が其の請を拒まないで、何程の事やあらんとおそも無しに、水深うして底を知らざる魔の淵の竜窟鮫室こうしつの中に平然として入ろうとするのは、縮むことを知らない胆ッ玉だ。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)