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くうき
あれでございますか、
文部省が
建ちましたの、
空気の
好い
処でなければならんと
仰しやいまして、
森大臣さまが
入らツしやいまして。
さういふ
天の
世界にとゞくやうな、
空気の
稀薄いところでは、あれあれといふ
間もなく、千
年位の
年月が
流れてしまふさうだ。
それは
棺の
中は
空氣が
侵入して
腐り
易いが、
直接に
土中に
埋める
時は
空氣が
入り
難いので、かへってよく
保存されるのであります。
手ランプも
點けぬ
卯平の
狹い
小屋の
空氣は
黒く
悄然として
死んだ
樣である。
勘次は
拔き
足して
戻つては
出來るだけ
靜に
戸を
閉ぢる。