“きほう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キホウ
語句割合
機鋒47.8%
気泡13.0%
気鋒13.0%
奇法4.3%
帰奉4.3%
暉峰4.3%
機砲4.3%
稀法4.3%
貴法4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
禅門の習いで、法問答を行うのが例であり、尼の機鋒きほうの鋭さを知っているので、日頃、尼に振られていた業腹ごうはらな連中も手ぐすね引いていたのである。
美しい日本の歴史 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
油ぎった水面に河底から立ちのぼる気泡きほうのように、呼び合う声、口笛の音、無頼漢の叫び声などが、その群集のどよめきを貫いて響き渡り、群集の幾層もの厚みを示していた。
幾度かその今川の気鋒きほうを叩きに叩きつぶしていた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
牝馬めすうまの腹に獣骨の管を挿入さしいれ、奴隷どれいにこれをかせて乳を垂下したたらせる古来の奇法きほうが伝えられている。
狐憑 (新字新仮名) / 中島敦(著)
「一に仏法に帰依きえ、二に正法しょうぼう帰奉きほう、三に師友に帰敬。これを三という。……次の五戒とは、殺生、偸盗ぬすみ、邪淫、貪酒どんしゅ、妄語のことじゃ。守るか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
香嶠こうきようさんの塾の二見ふたみ文耕ぶんこうさん、後に小坡と云ふ名になり伊藤姓になられたのはずつと後だと思ふが、その小坡さんや六人部むとべ暉峰きほうさん、景年さんの塾の小栗何とか言はれた人、夫れに私の六人が
写生帖の思ひ出 (新字旧仮名) / 上村松園(著)
すこ海軍かいぐんことつうじたひとたれでもつてる、すでに海水中かいすいちう十四フヒート以下いかしづんだるあるものむかつては、世界最強力せかいさいきようりよくのガツトリング機砲きほうでも、カ子ーほうでも、些少させう打撃だげきをもくわふること出來できぬのである。
みねを手のひらに挟んで構えるが早いか! 奇声とともに投げ放った本朝でいう手裏剣の稀法きほう
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
水火の奥ゆるしが割符わりふとなって夜泣きの大小の中心なかごに巻き納めてあるということを認めた、やすり箱の中の孫六の別札真筆べっさつしんぴつも、とうとう見出される機とてもなく、古今の貴法きほうのうえに
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)