“きざん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キザン
語句割合
祁山27.8%
箕山16.7%
機山16.7%
葵山16.7%
亀山5.6%
旗山5.6%
杞山5.6%
潙山5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
孔明こうめい兵を祁山きざんいだす事七度ななたびなり。匹婦ひっぷ七現七退しちげんしちたい何ぞ改めて怪しむに及ばんや。唯その身の事よりして人にるいおよぼしために後生ごしょうさわりとなる事なくんばよし。皆時の運なり。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
と。(一五)なにもつしようせられたる。(一六)太史公たいしこういはく、箕山きざんのぼりしに、其上そのうへけだ許由きよいうつかりとふ。
やはり郁治や清三と同じく三里の道を朝早く熊谷にかよった連中れんちゅうの一人だが、そのほんとうの号は機山きざんといって、町でも屈指くっし青縞商あおじましょうの息子で、平生へいぜい角帯かくおびなどをしめて
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
それと反対に、生田葵山きざん氏はまた雷が大嫌ひで、それが少しでもきこえ出すと、顔が青くなつた。新宿停車場で、一度ひどい雷に逢つて、一時気絶したことがあつた。
迅雷 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
刺青しせい」と云ふのを「刺青あおざし」と読み、「麒麟きりん」の中に出て来る「亀山きざん」を「亀山かめやま」と読んだりした。それでも叔父は頗る得意で熱心に読んだ
青春物語:02 青春物語 (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
三郎は児玉旗山きざん、五郎は関五郎で、書は旗山の関五郎に与へたものである。「あとくり」は復習である。旗山はじゆんの午後に復習せざるを憂へて、関五郎にこれを督励せむことを請うた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
起居注ききょちゅう魏観ぎかんあざな杞山きざんというもの、太子に侍して書を説きけるが、一日太祖太子に問いて、近ごろ儒臣経史の何事を講ぜるかとありけるに、太子
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
甲乙経は医統正脈中に収められてゐる鍼灸しんきう甲乙経十二巻である。仏祖三経は第一四十二章経、第二遺教経、第三潙山きざん警策である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)